牧園町にある飯富神社の夏越祭の「茅の輪くぐり」
2021年09月04日
今年も夏越祭(茅の輪くぐり)が7月29日(木曜日)に神社境内で行われました。
夏越祭とは、新年の始まりから半年間の身についた穢れ(けがれ)を清めて災厄を祓う(はらう)神事です。
古来の日本では夏を迎えるこの時期は梅雨の影響もあり、疫病がはやることが多くありました。
病気は穢れ(けがれ)が呼び込むものと考えていた古来の人々が、神事にて穢れを祓い無病息災を祈念したのが夏越祭の始まりです。
夏越祭では、多くの神社で「茅の輪くぐり」を行います。この「茅の輪くぐり」とは、境内など神道の境内に茅(ちがや)という草で編んだ直径数メートルの輪を作り、その中を8の字に3度くぐりぬけるというものです。
「茅の輪くぐり」は日本神話に由来します。
なぜ、穢れを祓うために「茅の輪くぐり」をするようになったのか?それは、日本神話に由来します。
スサノオノミコトが旅の途中に宿を求めた、備後国(びんごのくにで、現在の広島県東部)の蘇民将来(そみんしょうらい)が貧しいにも関わらず、もてなしたことで「疫病を逃れるために、茅の輪を腰にすけなさい」と教えられました。
それ以来、無病息災の祈念として茅の輪を腰につけていたのですが、江戸時代を迎える頃現在のようにくぐり抜けるものとなったと言われています。
※一回くぐるごとに身を清められるような気持になりました。